夫婦で不動産投資~法人設立を目指すサラリーマン大家の記録~

夫婦共働きのサラリーマンです。法人を設立して独立開業することを目指し、夫婦で不動産事業もしています。現在は夫婦とも個人事業主です。

無料ネット使い放題・Wi-Fiスポットの設置

 先日のブログで周辺物件との差別化という話を書きましたが、どのようなコンセプトで物件を運用するかという点が一番重要です。入居者ターゲットをしっかり絞り、入居者が求める設備を一つでも多く取り入れることで、周辺物件との差別化を図って行く必要があります。物件毎の「売り」が無ければ、競争には勝てません。

 

 入居率アップのためにインターネット使い放題を検討される方も多くいますが、私としてはネット使い放題と入居率の関係はあまり無いと思っています。無料インターネットサービスは確かに便利ですし、無料ですのであれば利用する人もいるでしょう。しかし、利用者がいるからと言って本当に必要な設備なのかは疑問です。導入するための設備費は高額ですし、ランニングコストもそれほど安くはありません。差別化という点においてもいまいち弱いですね。

 

 また、今のネット環境が永久にこのままというわけではないと思いますので、設備投資したはいいけれど将来的に使えなくなるというリスクもあります。インターネット使い放題物件の増加とともにそれほど珍しいサービスでもありませんし、格安simの普及で個人でも安価に簡単にネット使い放題が導入できる時代です。何を目的に導入するのかをはっきりさせなければ、無駄な設備投資になる可能性もあります。

 

 費用対効果を考えた場合、無料インターネットサービスを導入するお金をかけるのであれば、その分の家賃を値下げした方が喜ばれますし、差別化になるのではないかと思います。私の物件についてはB-フレッツマンションタイプのみ導入していますが、入居率に影響は無く高稼働率維持を持続しています。ちなみに家賃も特に値下げしているわけでもありません。設備投資をして付加価値を付けても家賃の値上げができるわけでもありませんし、ましてや入居率にも大きな貢献をしないのであれば導入する意味が無いというのが現段階での結論です。

 

 最近はスマートフォンなどを利用している方が多くなっていますので、無料Wi-Fiスポットを設置することを検討されている方もいます。私も検討したことがありますが、素人が導入するにはハードルが高いですね。また、無線ルータを用意して開放するだけではセキュリティ上の心配があります。賃貸併用アパートでオーナーの部屋に設備を導入して接続状況を監視できれば多少は安全でしょうが、ただ単純にWi-Fiを開放するだけでは不安が残ります。セキュリティの保証はしないというスタイルでもいいのかもしれませんが、それが逆効果となる場合も想定されます。サービスのつもりで導入したものが足を引っ張る結果になるのは困りますね。

 

 最近はWi-Max以外にも格安simによる定額使い放題サービスも提供されています。「ぷららモバイルLTE」では税込み2,980円/月で3Mの速度で使い放題というのは魅力的です。ギガビットLANや光回線などで100Mbpsが主流ですが、速度的には3Mあれば十分なようです。ぷららモバイルLTEユーザーは不満を抱えていないようですし、むしろ3Mで安定的につながることに満足しているようです。私はdocomoの旧料金プランで7GBの制限があるプランなのですが、むしろ無制限に使える方が助かります。

 

 インターネット使い放題の会社を利用する場合、大家さんにとってメリットもある場合もあります。オプションで用意されている監視カメラの設置などを検討するのであれば、セキュリティ面で大きな差別化となりますし導入する価値はあるでしょう。特に遠隔地に住んでいる大家さんは頻繁に物件に足を運べないでしょうから、防犯カメラの映像がネットで確認できるのは便利なサービスだと思います。独身女性にも喜ばれるでしょう。

 

 もちろん、インターネット使い放題サービスはあれば利用するでしょう。しかし、使う人なら無ければ自分で何とかする程度のもので、どうしても必要なものではないと結論付けています。安易に「入居率がよくなる」と信じて導入するのはやめた方がいいと思います。