夫婦で不動産投資~法人設立を目指すサラリーマン大家の記録~

夫婦共働きのサラリーマンです。法人を設立して独立開業することを目指し、夫婦で不動産事業もしています。現在は夫婦とも個人事業主です。

賃貸併用二世帯住宅の新築

転勤と実家との距離感

 就職して実家から離れたわけですが、1年間は車で2時間くらいの場所でしたので、休みになったら特にやることもないのでよく実家に帰っていました。帰る度に「頻繁に帰ってくるな」みたいなことを姉から言われました。ずっと親の側で生活しているくせに、私は働いて別な場所で生活しているから頻繁に帰ってくるなって凄い理不尽ですね。

 

 そんな生活が1年間続きましたが、転勤のため実家から車で8時間ほどの場所に住むことになります。こうなると頻繁には実家へは帰れません。田舎で退屈な町でしたので、週末になったら車で2時間位かけて近くの市まで遊びに行き、ついでにパチンコ店にもよく足を運んでいたものです。土・日だけでも月20万円くらい勝っていた時もあって、勘違いしてしまいそうな状況でした。職場では何故か嫌われていましたし、田舎で気が狂いそうだったので、今の職場へ異動を希望しました。転勤してから5年目でようやく希望が叶いました。

 

 転勤した先も実家まで車で6時間以上かかるような場所でしたので、実家へは年に1~2回程度しか帰れず、段々疎遠になって行きます。それでも以前に住んでいた田舎とは雲泥の差でした。独身時代は毎日居酒屋に飲みに行き、その後は街まで遊びに行くような生活です。週末は朝からスーパー銭湯に行ってパチンコ店の開店に並び、昼くらいから夜まで飲んでいました。

 

賃貸併用二世帯住宅を新築することになった経緯

 今住んでいる土地に住んで今年で15年目になります。13年前によく行っていた寿司屋の大将から妻を紹介され、知り合って3ヶ月弱でスピード結婚することになります。入籍したのが9月末、結婚式をあげたのが翌年の1月、長男が産まれたのが11月です。賃貸併用二世帯住宅を竣工したのはこの年の4月でした。

 

 入籍してからしばらくの間は、妻の住んでいたアパートに住んでいましたが、2LDKと狭いことから当初は手頃な戸建て賃貸住宅を探していました。しかし、気に入った住宅は賃貸料も高く、住宅ローンを組めば新築を建てられそうな感じでした。

 

 そのような時に妻の中学校時代の恩師に会うことになります。その方から建築会社の社長さんを紹介され、そこで提案されたのが二世帯住宅の建築でした。将来的に転勤して別な地に行くことも考えていましたので、そうなった時に賃貸物件として貸しやすい住宅を建てて、資産として残すという計画です。1階部分に親が同居したとしても、完全分離型の二世帯住宅にしておけば、2階部分は将来的には賃貸物件として貸し出せます。結局親は同居せずに、1階部分は初めから賃貸物件として貸し出すことになります。この家賃収入は住宅ローンの補助的な役割もしていました。

 

 当時は不動産投資という概念はありませんでしたが、やっていることは賃貸併用住宅を建てて、住宅ローンを家賃収入で支払うというよくありがちなファイナンシャルプランナーなどが勧めるスキームです。転勤してこの地から離れる可能性があった私達にとっては、将来的に賃貸物件として貸し出すことは魅力的ではありました。目標としては10年程度で住宅ローンを完全返済して、この物件を賃貸物件として貸し出して、その家賃収入で次の住宅を購入するという形を目指していました。仮に私が転勤して別の土地に移り住んだとしても、その家賃収入で次の土地で住宅を建てられるだろうという皮算用です。これが現MAを建築した経緯です。

 

 結局、子供ができて、妻の産休や育児休暇などで収入が減ったことで計画通りには行きませんでした。もちろん、今の住宅を購入した際に賃貸物件として引き継いでいますが、未だに完全返済まで至っていません。そのようなこともあって、残念ながらMAの家賃収入で住宅ローンを支払うという形にもなっていないのが現状です。