夫婦で不動産投資~法人設立を目指すサラリーマン大家の記録~

夫婦共働きのサラリーマンです。法人を設立して独立開業することを目指し、夫婦で不動産事業もしています。現在は夫婦とも個人事業主です。

売る側と買う側の心理

立場が変われば・・・

 物件を買う時にはいかに安価に仕入れるかが勝負どころです。しかし、売る側としてもできるだけ高値で売りたいでしょうから、この金額で売れたらいいという最高値を設定してきます。指値が入ったとしても、売る側としても最低価格を予め決めているはずですので、あまりにも低い価格であれば売却を拒否されます。どうしても買いたければ指値の金額を上げるしかありませんが、買う側としても妥協できなければ諦めるしかありません。

 売り急いでいる場合は足元を見られて極端に低い指値を設定される場合もあるでしょうが、中には売れなければ持ち続けてもいいくらいの気持ちで売りに出している方もいます。買う側としては売り急いでいる方が有利でしょうが、後者の場合は指値は通用しないかもしれません。お互いの状況と立場を見極めて売買交渉に臨むべきでしょう。

 一般的には業者を間に挟めば高くなります。また、何故か一般庶民に流れてくる住宅用の物件に関しては、賃貸物件として運用するには厳しいような価格設定がされます。賃貸物件でもこれを基準に値段設定をするような売買もありますので、この辺は例え個人売買でも注意が必要です。

 また、業者が買い取ってリノベーションをかけた場合も同様に業者のマージンが入りますで高くなります。リノベーション無しに安く買えたとしても、その後の工事費がかかるのであれば意味がありません。築古物件であれば、工事費などを含めて表面利回り20%で回したいと思っています。

 

実際にあったひどい話

 ある不動産屋さんから聞いた話ですが、物件の売買に関して価格で折り合いが着いたはずなのに、売買の場になって指値にケチを付けた方がいるようです。元々売りに出していた価格よりも値下げしてさらに指値を入れられたとは言え、契約を交わす前でも交渉が成立した以上、その場でゴネるのはルール違反です。結局、この不動産屋さんは買う側のお客様に対して申し訳ないという気持ちから、仲介手数料を取らないで売買したようです。この不動産屋さんはもう二度とこの大家さんとの売買には絡みたくないと話していました。

 管理会社や不動産屋や建築会社を敵対するかのように話をする方や、無謀とも思える安値でやらせている方もいますが、自分さえよければそれでいいのかという感じも受けます。中にはその方から利益を取らなくても別の方から儲けられればと考えるやり方もあるようです。

 これも実際に聞いた話ですが、ある方は某家電量販店でかなり安い値段で買えると言っていました。物件に置いてあげるための家電なので特にメーカーや機種などを指定しないようですが、家電量販店側からすると個数が売れればいいという場合もあるようで、全体的に利益が確保できれば問題にならないようです。

 一部の方が得をして、末端の交渉力やコネが無い人は損をする仕組みです。どの世界でもありますが、私はある程度は業者に利益を取ってもらって、私も利益を確保できれば問題ないかと思っています。