投資家として考えること

利益の追求の前にやるべきこと

　不動産投資は経営的要素の高い投資です。投資という名目で経営しているのと変わらないと言っても過言ではないでしょう。管理委託していたとしても管理会社に丸投げでは経営は上手く行きません。

　利益を追求するのは投資や経営としては当然なのですが、自分の利益を再優先して他人のことは全く考えない人もいます。力がある方の手法を見ていると、私からするとかなり強引に事を運んでいるように感じます。その方の人間関係などの背景があってのことでしょうし、その方にとっては普通のことなのかもしれませんが、私にはとても真似はできません。ただ、私のできる範囲で人間関係を構築し、私なりに経費を節約する努力をすることはできます。結果として他の方よりも経費がかかったとしても、その時に最良の方法を選択したと考えるしかありません。

業者ならできるのが当たり前です！

　アパート経営をやられる方の中には本業が不動産業という方もいます。そのような方の元にはお得な物件情報も来るのが当たり前です。その物件を本業のお客様に回すのではなく自分のものとして購入してしまうのですから、儲かるのは当たり前です。そのような方は信用が得られるのか疑問を感じます。自分さえ儲かれば何でもありという考えで動くのはどうなのでしょう。

　新築物件で一番儲かるのは建築会社が自分の物件として所有することだと聞いたことがあります。建築会社自体の儲けを削って建築費を安くしているわけですから、利回りが高くなるのは当然です。個人経営ならそれほど影響はないのかもしれませんが、これが会社組織となると会社の利益を搾取して自分の私利私欲のために使っていると捉えることもできます。従業員の給料を削って社長だけが利益を得るなんて、従業員の信頼を得られるわけがありません。