波乱含みのスタート
アパート建築が着工したものの・・・
某銀行で融資を申し込み、建築もゴーサインが出たのになかなか肝心な融資が決まってくれません。着工して建築がどんどん進んでいく中、何と融資が破談になってしまいました。
これには参りました。融資が受けられなければ始められませんので、その場合は建築会社に買い取ってもらうという話になっていました。
色々と苦慮しましたが、竣工ギリギリで何とか融資を受けることができました。これで安心して不動産投資ができる状況になりました。
一番大事な入居は?
着工直後から入居者募集はしており、入居予約も入っているような話を聞かされていました。竣工後に入居率30%とまずまずのスタートだと安心していたのですが、ここから入居がなかなか増えません。満室まで3ヶ月かかってしまいました。下手をすると持ち出し発生という状況になりかけたのですが、敷金や礼金などもあって何とか凌げました。竣工時期は秋の繁忙期とはいえ、春の繁忙期以外は苦戦するということがよくわかりました。
新居の話はどうなったの?
元々建築会社が話を聞きつけたのは、手狭になった自宅についてどうするかということからでした。住宅ローンが残っている中で賃貸物件として運用しつつ、新居を中古であれ新築であれ手に入れるというのが理想的です。
アパート話もあったので自宅の話は棚上げ状態でした。満室になった時に建築会社から新築プランを無料で立てたいという話をもらいました。はっきり言ってこの会社で新築するつもりは全くなかったので断ったのですが、どうしてもと言われて無料ならいいかなと作ってもらいました。
とても大きな坪庭付きの豪邸プランです。不動産投資は儲かるって勘違いしちゃいそうなプランです。ただでさえ巨額なローンを抱えている中でとても新築する気にはなりませんのでお断りしました。
それでもアパートの規模拡大を進めたいという気持ちはありましたので、別な土地でのアパート新築話を進めていました。計画も立てて融資の交渉に入っていた時に、お友達経由で社長様が使っていた築10年豪邸を紹介されることになります。私達が生活するには十分過ぎる広さのこの物件を妻が気に入り、購入してリフォームすることになります。
住宅ローンを別なローンで借り換えをして、更に新しく取得する自宅に住宅ローンを付けリフォームローンも組むというのは意外と簡単そうで難関でした。色々な金融機関から自宅として使っていた物件の売却を勧められる中、ある銀行で何とか融資を受けられそうな雰囲気になってきました。
ここで困ったのはアパート新築です。願わくばこちらも融資を付けてもらいたいと別銀行で動いていて稟議に入っていました。お友達の不動産屋さんから「両方駄目になることもあるから気を付けて」とアドバイスを受けていた中、アパートの融資が上手く行かなくなりました。「二兎追うものは一兎をも得ず」ここは粘らずに計画は全て取り止めという決断をします。
この決断がかなり効果的でした。住宅ローンを申し込んでいた銀行にもこの話をして、私の提示した条件をほぼ叶えてくれる形で融資が下りました。アパート新築は逃しましたが、これでそれまで住んでいた自宅を賃貸として回せますし、中古とはいえ新居も手に入ることになります。