夫婦で不動産投資~法人設立を目指すサラリーマン大家の記録~

夫婦共働きのサラリーマンです。法人を設立して独立開業することを目指し、夫婦で不動産事業もしています。現在は夫婦とも個人事業主です。

共通理解の発展

夫婦共通理解は妻主導だった

 私たち夫婦の場合、始めの住宅取得に関しても妻主導で話が進みました。住宅を建築した当初はここまでの規模での不動産投資をやることは全く考えていませんでした。二世帯住宅から得られた収益で次の住宅ローンを支払えればいいと思っていましたので、貯蓄を繰り上げ返済などに充てて返済期間の短縮を頑張っていました。

 次第にこの賃貸併用二世帯住宅も狭くなっていき、広めの中古住宅を購入することを検討するようになりました。その時に何故かアパート新築の話を持ちかけられます。要はアパートの収益で住宅ローンを支払おうというスキームで、まずはアパートを取得しようという話です。ただし、ここには大きな落とし穴があります。

 アパートを新築して借金を抱えた初期段階で銀行の信用は得られたわけではありません。逆に信用としてはここから試されるわけで、運用実績が無ければ意味がありません。つまり、新規に住宅ローンを組むことは難しくなるということです。今となってはアパート新築から5年経過していますし、賃貸併用二世帯住宅も完全に賃貸物件として運用している実績がありますので、かなり信用は高まっています。しかし、住宅を優先する方にはお勧めできる方法ではありません。3年後くらいにと考えるならいいかもしれませんね。

 CC新築の話も妻の意向を優先して建築に踏み切りました。それまでは首都圏新築マンション投資の印象が強かった不動産投資ですが、全く違う世界だということを知ることになります。ここから色々と勉強し始めて甘いものではないということを再認識します。やはり上手い話には裏があって、この裏をしっかりコントロールできなければ失敗するということを感じました。

 

妻主導から夫主導への転換

 アパート新築までは妻主導でしたが、投資の危険性という概念は薄かったように感じます。建築会社の社長が知り合いからの紹介ということもあり信用していたのもありますが、私としては上手い話には裏があると思っていました。ここから色々と勉強をして行き、歯止めをかけることになります。ただ、私としてもやるからには一つで終わるつもりもなく、規模拡大は考えていました。

 規模拡大をするにも借金を増やすことになります。元々巨額な借金に対するリスクは大きいと感じていますし、今でもリスクが無いとは言えません。ただ、共通理解をすることで方向性をしっかり定めておかないと家計に入れて終わりということになります。

 順番としてはアパートを購入してから何とかしようという感じでしたので、下手な物件を掴まされると大失敗するところでした。色々と紆余曲折があって最良の条件での建築に至ったのは運もあると思います。何れにしても知ったからには防衛策を取ることになります。

 まず、安易な家計との混同を避けるということを決意しました。不動産投資資金は全て私が管理し、当面の間は家計への支出はしないという決断です。何れにしても通帳は別会計で処理しなければ後々困ることになります。しかし妻には想定外だったことでしょう。

 給料で生活できなければ家計的には破綻しています。この辺を理解してもらった上で、不動産投資資金はあくまでも将来的な蓄えという位置付けにしました。本来的には子供達にお金がかかる時に支出したいのですが、この将来は近い将来なのか遠い将来なのかは確約できません。

 アパートは建築したものの、肝心の自宅については解決していませんでした。その時にちょうど知り合いからいい話が舞い込んできて、中古物件を取得することになります。これも妻の意向が強かったのですが、最終決断は夫婦間の同意です。この時に住宅ローンの返済負担は増えることになりましたが、それでも家計への支出はしないという条件で、贅沢な住宅取得を許可しました。

 夫婦の共通理解があっての不動産投資ですが、マイホームの夢というのは女性にとってはとても大きなものです。しかし時には駆け引きが必要となります。そこで不満も勃発するでしょうが、よく話し合った上で夫婦間の共通理解が大切です。また、不満をいかにコントロールするかも重要です。