物件のコンセプトと差別化～妻物件編～

　現在建築中の妻物件については、周辺に病院が多いことや、設計をしてくれている担当者やオーナーが女性ということで、「女性視点で考えたお洒落な物件」を全面的に出して行くことになっています。入居者ターゲットは看護婦さんなどの「お金のある独身女性」です。間取り的には狭めなのですが、その分、色々な工夫を取り入れてお洒落に仕上げて行きます。

　照明についてもダウンライトを基調に考えています。ダウンライトは比較的安価でお洒落に仕上がるようです。また、リビングの狭さを補うために、キッチンユニットにカウンターテーブルを付けて、ダイニングスペースとして使えるようにします。これによってダイニングテーブルが不必要となり、キッチン直結のカウンターに座り、食事をしながら寛げるというお洒落な空間を演出できます。部屋によってはアイランドキッチン風になっているものもあったりして、なかなか面白いです。リビングにソファーを置かないという方もいるかもしれませんね。

　また、採光不足の部屋を補うために半透明の引き戸を洋室ドアに採用することになりました。価格的には高いのですが、全戸採用というわけではなく２戸のみですので、こちらの方がお洒落と好む方もいるでしょう。これで洋室からの明かりがリビングまで届くことになります。また、間接照明も取り入れてもらえるように要望してみました。

　物件の概要ですが、１ＬＤＫ×８室＋２ＬＤＫ×２室の構成で、２ＬＤＫはビルトインガレージ付きのメゾネットタイプになっています。間取り的には５通りあるのも面白いと思います。また調理器具はＩＨですが、エコジョーズを入れた都市ガス併用住宅で、浴室はフルオートで追い焚き付きにしています。

　価格的にどこまで許容できるかというのも大きな問題ですが、女性視点で考えるということも大切です。家賃設定も管理会社と相談した結果、当初予定よりも若干高めに設定できています。これで決まるかどうかが問題ではありますが、こちらもできる限り喜んでもらえるように努力して行きます。