夫婦で不動産投資~法人設立を目指すサラリーマン大家の記録~

夫婦共働きのサラリーマンです。法人を設立して独立開業することを目指し、夫婦で不動産事業もしています。現在は夫婦とも個人事業主です。

新聞取材を受けました!?

 告白しますと、実は私は6年ほど不動産投資ブログを書いています。以前は別なHNでブログをやっていてメルマガやFBもやっていました。色々とあって今はメルマガだけ続けている状態で、ブログやFBページは休眠状態にしています。気付いていた方もいるかもしれませんが、この件についてはあまり詮索しないで下さい。

 

 人気ブログランキングや健美家さんに登録して、アクセス数自慢をしたり取材自慢をしている方もいます。私も以前はブログランキングに参加していましたが、このブログでは1日10アクセス程度でいつも見て頂けている方がいれば満足しています。先日に60アクセスを超えていてちょっと驚きましたが、たまたまだったようです。アクセス数が急激に増えたり攻撃されたらこのブログも閉鎖すると思います。

 

 色々な方のブログを見て思うのですが、特に新規参入されている方は以前に私がブログで書いたようなことと同じようなことを考えているんだなということです。新築がいいのか中古がいいのか、木造がいいのかRCがいいのか、太陽光発電・自動販売機・無料インターネット使い放題・・・まあ、いつの時代も考えることは同じってことなのですね。多分、私もそう思われていたことでしょう。はっきり言って不毛な争いです。どちらがいいと論争したところで、自分自身が中長期的に儲かって失敗しなければいいだけの話で、やり方は人それぞれとしか言いようがありません。

 

 設備などについても書かれている方もいますが、私は最先端を行っていました。LED外灯の導入・太陽光発電Wi-Fi使い放題についての検討・アクセントクロス・・・入居者サービスの向上・ランニングコストの削減・物件への付加価値・差別化と、あらゆる方法を考えて高稼働率維持に努めてきました。今もその考えは変わらないのですが、私が既に不必要と結論づけたものを導入して自慢気に語られていたり、私が知っていることを有益な情報と書かれていたりするのは面白いですね。私も同じことをしていた(今でもしている?)のだなぁ、という反省でもあります。

 

 最近目にして気になるのは「雑誌取材を受けました」とか「××に掲載されました」という記事です。その他には「セミナー開催」でしょうか。出版したことや、セミナーを開いたことや、雑誌取材を受けたことを自慢するのはいいのですが、私としては逆に危機感を覚えます。有名な雑誌に取材されるということは、それだけ不動産投資がメジャーになったということです。私は3棟24戸(夫婦合わせるともう少しで4棟34戸になりますが)の弱小大家ですが、これくらいの規模の方でも雑誌取材を受けて奉られるのは危険です。そして、私を含め多くの方が多額の借金を抱えた中で、成功者のように扱われています。このようなことは不動産投資は絶対に儲かるという幻想を植え付け、新規参入者を増やすだけです。

 

 また、お金を取ってのセミナー開催もどうかと思います。対価を払う人がいるから成り立つのでしょうが、本当に不動産投資だけで儲かっている人は、セミナーなんて開催しません。私は無料セミナーにしか参加したことはありませんが、別にセミナーを受けなくても生の大家さん情報や、先端の不動産事情を知る機会は沢山あります。そのために物件を管理委託して、管理会社から色々と情報をもらっているようなものです。

 

 不動産投資は全ての物件を売却して精算するまで成功か失敗かの結論は出ません。私が儲かっていたとしても、相続で子供達にお荷物を背負わせたら成功とは言えません。また、借金がある中での不動産投資の場合、今はよくても将来的にキャッシュアウトしてしまう可能性もあります。借金が無くてもキャッシュアウトしないという保証は全くありません。成功という定義自体がありませんので、何を基準に成功者と考えるのかは疑問です。不動産をそこそこ所有して、雑誌に取材されてセミナー開いて生活できれば成功なのでしょうか。本当に不動産投資で成功している人は表舞台には出ずに、不動産を事業として着実に規模拡大をしているのが現状です。そういう意味ではリアルにお会いできるメガ大家さんから得られる情報の方が貴重です。このような方々は情報を出し惜しみしたりはしません。

 

 そんな私も以前に新聞取材を受けたことがあります。管理会社の社長さんから頼まれて、アパート屋根上の太陽光発電についての取材を受けました。当時はアパートに太陽光パネルを設置している物件はなく最先端を行っていましたが、今では全量買取制度を利用して広いアパートの屋根をフル活用して設置している方もいます。また、メガソーラーを手がける人もいますので、現状は小規模の住宅用ソーラーシステムを導入しているアパートの一つに過ぎません。時代に先駆けたと言っても、今となっては全く大したことはありません。太陽光は借金してまでやるものではないと結論づけていますので、これ以上の増設計画は今のところはありません。

 

 あまり目立つことはしたくないので、その時も顔や名前は絶対に出さないで下さいとお願いしました。その後は雑誌や新聞などから取材依頼は一切来ていません。所詮、地方都市で借金して24戸の物件を抱えている弱小大家です。借金が軽くなって家賃収入だけで生活できるようなったとしても、そんな人は世の中に沢山います。そんな大したことの無い人が雑誌取材を受けましたなんて、セミナーを開いて大家業以外の収入を増やすための布石のようにしか映りません。

 

 目的は人それぞれですのでどうでもいいですが、はっきり言って何も考えずに高稼働率を維持できるほど不動産投資は甘くはありません。不労所得をあてにするなら、不動産投資はやらない方がいいです。事業性の高い投資(事業とみなされないために投資という言葉を使っているだけ)ですので、色々な人間関係も重要な鍵を握ります。不動産投資は奥が深いです。